覚えるという行為も繰り返し、聞いたり話したりも繰り返し

英語教材を購入すれば対して努力もせずに英語がペラペラになると思っている方・・・はさすがに少ないと思いますが、教材の広告文によくある画期的ともとれる手法に関しては少なからず期待を寄せている方はいると思います。

  • 通勤途中に英語とその日本語訳を聞いているだけで英語が理解できるようになるかも。。。
  • 毎日30分だけ音読していれば1ヶ月後にはペラペラになれるかも。。
  • でも世の中そんなに甘くないよな、、、
  • 教材を売りたいから大げさに言ってるだけかも、、、

こんな感じで期待と不安が入り混じった感覚の方が多いと思いますが、英語を習得するには多少なりとも本人の努力が必要だということ、語学は反復練習の積み重ねでしか上達しないということをここでハッキリ申し上げておきたいと思います。

人の脳は一度覚えても忘れやすい

ちょっと考えてみて欲しいのですが、例えば日常会話によく出てくるフレーズを覚えたとします。

覚え方は人それぞれ、教材開発者の考え方もそれぞれですが、共通していることは一度覚えることができた英語でも何度も繰り返し使っていないと忘れてしまうということです。

私たちは日本語を忘れることはありませんが、なぜ忘れないのかというと日本語を毎日使っていて生活の一部になっているからです。

ですが、覚えた英語フレーズは何度も使っていないと時間経過とともに忘れていきます。

ですので忘れないレベルの記憶(長期記憶といいます)にするまで何度も使う必要があり、英語教材でフレーズを覚えるのであれば、そのフレーズを使った演習を何度も何度も繰り返し行う必要があります。

野球やゴルフだって素振りが基本

先ほどは記憶に関することでしたが、運動能力に関しても同じです。

英語を話すうえでの運動能力は、スピーキングやリスニングがそれにあたります。

実際に覚えた英語フレーズを音読してみると、単語単位では発音できたとしても1文を一気に話すとなると口が回らないことが多いと思います。

日本人は英語の読み書きは結構できる方が多いので、このパターンが多いと思うのですが、英語を読めて理解でき発音が分かっている英文でも息の吐き方、口の形、舌の位置、リズム、抑揚など運動能力に関することが体にしみついていないとスラスラ英語を話すことはできません。

これらをスムーズに行うには体が覚えるまで音読の反復練習を行う必要があります。

体が覚えてさえしまえばこちらのものなのですが、その反復練習は10回や20回では全然足りません。

数えたことはありませんが、それはそれなりに回数を反復しないと体が覚えるまでいきませんので、仮に購入した英語教材が1ヶ月でそのレベルを想定しているのだとしたら、一日に行う反復練習の量(回数、時間)が多くなるわけです。

野球やゴルフなども、基本の練習は素振りの反復です。

素振りを毎日毎日気が遠くなるレベルで何年も行って、体に染みついているからこそ上達するわけで、英語をそれに当てはめると聞き取った音を聞こえたまま口に出して音読するというシャドーイングやリピーティングを自分の体が覚えるまで行うというのが正解です。

レッスンをするぺースは人によって違うのと、筋力が大きく関係している野球やゴルフなどのスポーツとも違いがありますので、どのぐらいの期間というのはなかなか難しいのですが、スラスラ英語を話せない状態であれば、それはまだ反復練習が足りないという状態です。

体が覚えてさえしまえばこっちのもの

ここまで、記憶も、スラスラ話すのも、繰り返しとその積み重ねが必要という話をしてきましたが、特に珍しいことでもなくごく当たり前の話です。

ごく当たり前の話なのですが、今まで英語学習に挫折してきた方にとってみると、簡単、お手軽、短期間、画期的のような何か期待をさせてくれる情報に乗ってしまいがちですので、ここで一度その期待値をリセットしてください。

いくら素晴らしい英語教材を購入しても、1日5分や10分のレッスンではななか上達できず、上達を感じられないと楽しくないのでまた挫折が待っています。

これは、私自身の経験から来るものなのですが、スピーキングなど体を動かす系のスキルは、体に覚えさせてしまえばこっちのものです。

英単語を覚える、フレーズを覚えるなどと記憶するという行為と違って、スピーキングやリスニングは体が覚えてしまえばその後全然できなくなってしまうということはありません。

仮にブランクが空いたとしても、少し練習するだけで過去の反復レッスンがよみがえって来るはずです。

ですので英語教材を購入してその教材の指示通りにレッスンを行っても効果を感じられない場合は、徹底的に音読を行ってみてください。

よくある「格好から入る」というやつです。

英文が理解できていないのに英語を読むとペラペラみたいな感じ。

まずは体が覚えるまで徹底的に音読を行って、発音、抑揚、リズムまで完璧になるまで完全コピーしてみてください。

これが結構バカにできないんですよね。

発音やスピーキングができてもフレーズを覚えてなければ意味がないじゃないかと思うかもしれませんが、上達してくるとある程度はフレーズも覚えられますし、発音やスピーキングが上達するとリスニングも上達するというオマケ付きです。

フレーズに関しては英文法を並行して勉強することで十分覚えられますし、語学は全てが連動していますので無駄になるということは何もありませんので、迷ったら音読です。

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リスボン
イングリッシュプラス編集部リスボン。留学経験なし。英会話教室に通った経験なし。英語を学び十数年。英語ネイティブの先生に英文法やニュアンスの質問ばかりして嫌がられています。